自己破産をすると身ぐるみ剥がされると思っている人がいます。

なので、タンス預金で貯金をしておく必要があるのではないかと考える人もいます。

ただ、自己破産をすると全て財産を失う訳ではありませんし、逆にタンス預金でお金を隠していると、もっと大変なことが起こります。

タンス預金は現金として扱われる

自己破産をする場合、以下の基準を満たすものは自由財産として手元に残すことが出来ます。

  • 20万円以下の財産(家や土地などの不動産、車、バイク、保険の払戻金、銀行口座の預金)
  • 99万円以下の現金

タンス預金は”預金”という言葉を使っていますが、銀行などの金融機関が扱っている訳ではないので、現金としての扱いになります。

ですから、タンス預金の貯金分も含めた所有している現金が99万円以下であれば、そのまま保有することが可能ということになります。

タンス預金は隠しては絶対にダメ

タンス預金を持っていることは別に構いませんが、自己破産をする時は、弁護士を通じて裁判所にすべて報告しなければなりません。

具体的には、自己破産の申立書を提出する際に、資産目録を添付しますが、そこの「現金」欄にタンス預金も含めた所有している現金の金額を記載する必要があります。

ここで、タンス預金の分は、書かないようにしてもバレないのではないかと考える人もいます。

しかし、自己破産の手続きを行なう際は、預金通帳のコピー(過去2年分)、給与明細書(直近2ヶ月分)、源泉徴収票(1年分)など様々な書類を提出した上で、財産調査が行なわれ、お金の流れを徹底的にチェックされます

ですから、タンス預金でお金を隠していても、バレる可能性は非常に高いのです。

参考記事:自己破産をする時に貯金や通帳を隠すとどうなる?

タンス預金がバレるとどうなる?

もし、タンス預金を隠していたことがバレると、それは、免責不許可事由に該当して免責を受けられなくなってしまう可能性が出て来ます

さらに、悪質な場合は詐欺破産罪に該当すると判断されると、10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金、あるいは両方の罰が科せられてしまいます

仮にそれまでタンスの貯金を隠して免責を受けられたとしても、免責は取り消されます。

まとめ

このように、自己破産で財産が奪われるのを恐れて、タンス預金で貯金を隠していると必ずバレますし、自己破産が失敗して、借金が元の状態に戻ってしまうリスクがあります。

ですから、タンス預金は必ず、正直に弁護士を通じて裁判所に報告して下さい。

また、逆の見方をすれば、正直に申告さえすれば、身ぐるみ剥がされる訳ではありませんし、最低限の生活が出来る範囲の財産やお金は残すことが出来ます

ですから、まずは気軽に弁護士に無料相談するところから始めてみて下さい。