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600万の借金を返す方法

600万まで借金が膨らんでしまった場合、返済方法にはどのようなものがあるのでしょうか?実際、借金が600万円まで膨らむと、金利によって、返済プランは大きく左右されるんですよね。また、自力返済が難しい場合は債務整理を検討する必要も出てきますが、借金600万円を任意整理で解決したという体験談はあまりないですし、あったとしても、役に立たないケースがほとんどです。

そこで、この記事では、600万の借金を返す方法について、自力で行う場合と債務整理を行なう場合、それぞれについてお伝えしてきます。

この記事を書いた人

借金減額研究家 ケンジ

以前、法律事務所で仕事をしていた立場から、借金問題や債務整理に関する記事を1000記事以上書いてきたライターです。

600万の借金を返す方法(自力の場合)

まずは、自力で600万の借金を返す方法です。この場合は、金利によって、やり方が大きく変わってきます。

金利が低ければ自力でも返済可能

もし、600万円の借金の大半が奨学金であるような場合は、通常の返済方法で完済できる可能性は高いです。例えば、奨学金で600万円を借りていて、金利が0.369%であった場合の返済プランを日本学生支援機構の奨学金貸与・返還シミュレーションで確認してみると、毎月12,990円ずつ支払えば20年で完済できることがわかります。

もちろん、月収が20万円を切っているような人には、それなりの負担となってしまうかもしれません。しかし、節約をするなど、今の生活にプラスαの努力を加えていけば、自力返済は十分可能でしょう

>>奨学金の借金が600万円あると結婚にも影響が出てしまう!?

金利が高いけれど自力で返す場合

ただ、その一方で、消費者金融のカードローンなど、平均の金利が12%~15%ぐらいの範囲になってくると、自力返済はかなり厳しくなってきます。なぜなら、利息が半端なく掛かってくるからです

もし、600万円の借金の金利の平均が12%であった場合、月々の返済額と最終的に支払う利息の総額は以下のようになります。

月々の返済額 返済期間 最終的に支払う利息の総額
11万円 80ヶ月 2,716,367円
12万円 70ヶ月 2,359,369円
15万円 52ヶ月 1,700,765円
20万円 36ヶ月 1,169,223円

月々の返済額が20万円と聞くと、かなりの額に見えますが、それでも、最終的に支払う利息は100万円を超えてしまいます。

また、ここで忘れてはならないことは、必ずしも返済シミュレーション通りに返すことができるとは限らないということです。急な出費があったりして、新たに借金をしたりすると、ますます借金のドツボにハマってしまいます。今まで借金が増え続けてきた生活から借金を減らす生活に切り替えるのは簡単ではないのです。

この場合、莫大な月々の返済額を減らすため、節約をがんばるだけだと難しい可能性が高いです。そのため、節約だけでなく、副業にもいろいろとチャレンジしてみることをおすすめいたします。

>>借金返済に向いている副業6選&向いていない副業3選!

債務整理で600万の借金を返す方法

もし、600万円の借金の金利が高く、自力返済では難しいと感じてしまった場合は、債務整理の検討をおすすめいたします。債務整理とは弁護士や司法書士を通じて、合法的な手続きによって借金の負担を減らしていく手続きです。

債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産がありますが、借金が600万円ある場合、どの手続きを選ぶかは慎重に検討をする必要があります。

任意整理の体験談は役に立たない理由

債務整理の手続きの中では、任意整理を行なう人の割合が最も多いです。そういった話を聞いて、600万円の借金を任意整理で解決した体験談を探す方も多いのですが、実は、そういった体験談自体、ほとんどありません。また、体験談があっても昔のものだったり、嘘っぽかったりするものが多いです。その理由は、借金が600万円あると任意整理では、月々の返済額が依然として高いケースが多いためです。

任意整理では原則として、将来利息をカットして、残債を約3年~5年で返す方法となります。そのため、600万円の借金を任意整理で返す場合、返済期間ごとの月々の返済額は以下のようになります。

  • 3年間で返済:月々の返済額166,667円
  • 5年間で返済:月々の返済額100,000円

これだけ見れば、600万円の借金を任意整理で解決することは簡単ではないことがお分かりいただけるかと思います。ちなみ、もし、あなたが改正貸金業法が施行されてグレーゾーン金利が撤廃された2010年以前に消費者金融から利息制限法で定められた上限金利より高い金利でお金を借りていた場合は、過払い金という払い過ぎた利息が発生することによって、借金の元本が減額される可能性があります。

例えば、以下のように任意整理で600万円の借金を解決した体験談がありますが、いずれも過払い金が発生しているケースです。

任意整理完了後の新規借り入れについて
妹の旦那が独身時代からの借金が\600万消費者金融にあったのが
去年の6月に発覚して
弁護士を介してすべての消費者金融に任意整理をしてもらい
返済金額を¥360万に減額してもらい
その旦那の実家に立て替えてもらい
即、返済完了しました

個人事業主です。
約5年ほど前、消費者金融・クレジット、合わせて約10件、総額600万くらいを任意整理し、返済金で同時に任意整理したものは完済できました。

しかし、グレーゾーン金利が撤廃されてから、かなり時間が経ってしまった現在においては、過払い金が発生するケースは、かなり減ってきています。そのため、最低でも月に10万円以上返済できる能力がない人は、任意整理で600万円の借金を解決するのは極めて難しいと言えるのです。

個人再生で600万円の借金を返す方法

任意整理で600万円の借金を返すのが難しい人は、個人再生で問題を解決することができるかもしれません。個人再生であれば、600万円の借金は、120万円まで減らすことも可能です。そして、残りの金額を基本的には3年、長い場合は5年で分割返済するようになります。その際の月々の返済額は以下のようになります。

  • 3年間で返済:月々の返済額33,333円
  • 5年間で返済:月々の返済額20,000円

月々の返済額がここまで下がると、かなり完済までの道が見えてくるのではないでしょうか。個人再生の場合、住宅ローンの返済はそのまま続けながら、残りの借金を減らせるというメリットがあります。あとは、以下の記事でご紹介しているような点について気を付けながら手続きを進めていくと良いでしょう。

>>600万円の借金を個人再生する場合の注意点とは?

600万円の借金を債務整理で返済する場合の注意点

借金が600万円まで膨らんだとしても、債務整理を行えば、ほとんどのケースで解決することが可能です。ただ、いくつか注意すべき点があります。

借金癖をなくす取り組みをすべき

一つ目は、借金が600万円まで膨らんだ過ちを二度と繰り返さないということです。

借金が600万円まで膨らんでしまっている人は、何らかの形で借金癖がついてしまっているケースが多いです。そのようなケースでは借金癖が治らない限り、債務整理をしても再び借金生活に逆戻りしてしまう可能性は高くなります。ですから、買い物やギャンブルなどの依存症体質がある人は、債務整理で借金を減らすことと合わせて、借金癖をなくす取り組みをしていきましょう。

>>借金依存症の治療や相談ができるところ(自助グループなど)

約5年~10年はブラックリスト状態になる

もう一つの注意点は、債務整理を行なうと、約5年~10年、信用情報機関に事故情報が登録されて、ブラックリスト状態になるため、その間は新たな借入れができなくなるという点です。

600万円の借金に対して債務整理を行なうと、借金の負担が軽くなることによって、借金からのプレッシャーやストレスは軽減されるという点ではメリットが大きいです。しかし、ローンを組めなかったり、クレジットカードが持てなくなったり、あるいはスマホの機種代の分割払いができなくなったりする中で、不便さを感じる方がいらっしゃるのも事実です。

ただ、その一方で、強制的に借金ができなくなることが、借金癖を克服するために役立つとも言えます。ブラックリストの期間はずっと続くわけではないので、ある意味、生活を再建するために必要な期間であると割り切って前向きに過ごしていくのが良いでしょう。

まとめ

600万の借金を返す方法について考える際、まずは金利がどれくらいなのかを把握した上で、月々の返済額ごとの返済シミュレーションを立ててみることをおすすめいたします。また、その時、最終的に支払う利息の総額についても把握しておくと良いでしょう。計画が決まれば、あとは節約や副業を行なったりしながら、がんばっていくのみです。

しかし、どうしても自力での返済が難しいと思った場合は、債務整理も解決策として良いかもしれません。ただ、任意整理に関しては、体験談での話は役に立たないので、最終的には弁護士などに相談をしながら、個人再生や自己破産という選択肢も含めて考えていくと良いでしょう。